50代の私が考える、老後の住まい―不動産のプロとして、同世代として

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カテゴリー: 不動産売却に関するご相談と重要ポイント | 信頼される不動産屋さんを目指して — 八王子市から発信中! | 八王子ライフと不動産あれこれ|Room's Bar濱口より  タグ:  | | | | | | | | | | |

Room’s Bar八王子営業部長 濱口

私自身も50代。老後の住まいについて、最近よく考えます。

不動産業に22年携わる中で、高齢のお客様から相談を受けるたび、「住まい」という問題を自分事として感じるようになりました。

生活の根幹である”家”を、老後どう維持していくか―これは誰もが向き合うべきテーマです。

不動産のプロとして見てきた「高齢者の住まいの現実」

賃貸の厳しい現実

仕事柄、高齢の方が賃貸物件を借りようとする場面を数多く見てきました。

実は、年齢を重ねるほど、賃貸の審査は厳しくなっていきます。

  • 家賃の支払い能力への不安
  • 孤独死リスクへの懸念
  • 保証会社の審査も厳しくなっていく場合が多い

70代、80代で「住む場所を失うかもしれない」という不安は、想像以上に大きなものです。貸主側の事情も理解できますが、高齢者の方が途方に暮れる姿を見ると、胸が痛みます。

だからこそ、持ち家があることの安心感は大きいのです。

 

維持が困難になった持ち家

一方で、戸建てやマンションを持っていても、維持できずに困るケースも数多く見てきました。

よくあるケース:

  • 年金生活で修繕費が出せず、家が荒れていく
  • 体力的に管理できず、庭が荒れ放題に
  • 広すぎる家に一人で住み、持て余している
  • 高齢になってから「売りたい」と思っても、判断力や体力が追いつかない

実際にお客様から、「もっと早く決断すればよかった」という言葉を何度も聞いてきました。

持ち家も、維持できなければ重荷になってしまうのです。

 

50代の今だからこそ、考えるべき理由

私自身の実感として、50代はまだ体力も判断力もあります。でも、これから先のことを考えると、不安もあります。

子供の独立、定年退職、収入の変化…50代はライフステージの大きな転換期です。

今の住まいを「老後も維持できるか」を冷静に考えられる、最後のタイミングだと思います。

60代、70代になってからでは…

  • 引っ越しの体力的負担が大きくなる
  • 判断力の低下で、冷静な決断が難しくなる
  • 住宅ローンも組みにくくなる
  • 不動産市場での選択肢が狭まる

戸建て vs マンション―老後の維持コストと生活面の現実

コスト面での比較

【戸建ての場合】

  • 固定資産税:土地+建物分
  • 修繕費用:屋根、外壁、設備などを自分で貯めて対応
  • 庭の管理費用:植木の手入れ、草刈りなど
  • 光熱費:断熱性の低い家だと高額に

濱口の視点:「計画的に貯蓄できればいいのですが、年金生活で急な出費が発生すると厳しいのが現実です。屋根や外壁の修繕は数百万円かかることも珍しくありません」

【マンションの場合】

  • 管理費・修繕積立金:月2〜5万円が一般的(築年数とともに上がる傾向)
  • 固定資産税:戸建てより低めの傾向
  • 駐車場代:月1〜2万円

濱口の視点:「毎月確実に出ていくお金です。年金の中から払い続けられるか、しっかり計算が必要です。ただ、計画的に支払える安心感はあります」

生活面での現実

【戸建て】

◎ メリット

  • 庭いじりやペットとの暮らしが自由
  • 隣戸への音を気にしなくて良い
  • 駐車場代が不要
  • 建て替え・リフォームの自由度が高い

✕ デメリット

  • 階段の上り下りが将来的に負担
  • 庭や外回りの維持管理が必要
  • 防犯面で不安(留守時など)
  • 冬場の寒さ、夏場の暑さ対策が必要

濱口の実感:「今は平気でも、70代で2階に上がるのはきつくなります。実際、2階を使わなくなったというお客様は本当に多い。1階だけで生活できる間取りかどうかが重要です」

【マンション】

◎ メリット

  • ワンフロアで生活が完結、バリアフリー
  • セキュリティが充実(オートロック、管理人など)
  • 駅近など利便性の高い立地が多い
  • 共用部の管理は管理組合任せで楽
  • 断熱性・気密性が高く快適

✕ デメリット

  • 管理費・修繕積立金が生涯かかる
  • 管理組合の運営に関わる必要も
  • ペットや楽器など制限がある
  • 駐車場代が別途必要

濱口の実感:「バリアフリーで駅近なら、車を手放しても生活できる安心感があります。これは老後にとって大きなメリットです」

老後の立地選び―新しい基準で考える

50代までは「通勤」「子供の学校」が立地の基準でした。

でも、老後は基準が変わります。

老後に重視すべき立地条件

  • 医療機関:総合病院、かかりつけ医まで徒歩圏、または公共交通で行ける
  • 日常の買い物:スーパー、ドラッグストアが近い
  • 公共交通:車が運転できなくなっても困らない
  • 子供・孫のアクセス:何かあった時、駆けつけてもらえる距離か
  • 平坦な道:坂道や階段が多いと、外出が億劫に

濱口の視点:「郊外の広い家も魅力的ですが、車なしで生活できるかどうかが重要です。免許返納後の生活をイメージしてみてください」

「住み替え」という選択肢―今だからこそ考える

なぜ今、住み替えを検討すべきか

正直、住み替えは大変です。でも、70代で考えるよりずっと楽なのも事実です。

今の家を売却して、老後に適した住まいに移る。これも立派な人生設計だと思います。

住み替えのメリット

  1. 維持費の削減
    広すぎる家からコンパクトな家へ移ることで、光熱費・管理費が下がります
  2. 売却益で老後資金を確保
    例:郊外の戸建て売却 → 駅近の中古マンション購入 + 差額を貯蓄
  3. 生活の利便性向上
    駅近、医療機関近くなど、老後に適した立地へ
  4. 終活の一環
    子供に「実家の処分」という負担を残さない

住み替えのパターン例

パターン1:郊外の戸建て → 駅近のマンション

管理が楽になり、利便性アップ。バリアフリーで安心。実際にこのパターンで住み替えたお客様から「生活が本当に楽になった」という声をよく聞きます。

パターン2:都心のマンション → 地方のコンパクトな戸建て/平屋

ゆとりある暮らしを実現。売却益で老後資金も確保できます。

パターン3:大きな戸建て → 小さな戸建て/マンション

夫婦二人に適したサイズへ。管理しやすく、コストも抑えられます。

あなたはどちらが向いている?チェックリスト

戸建てが向いている人

  • □ 庭いじりやペットとの暮らしを続けたい
  • □ 階段の上り下りがまだ苦にならない
  • □ 修繕費用を計画的に貯蓄できる
  • □ 隣戸を気にせず自由に暮らしたい

マンションが向いている人

  • □ 管理や防犯面で安心したい
  • □ 駅近など利便性を重視したい
  • □ 階段のないワンフロア生活がいい
  • □ 月々の固定費を明確にしたい

住み替えを検討すべき人

  • □ 今の家が広すぎて持て余している
  • □ 立地的に不便を感じ始めている
  • □ 修繕費用の負担が心配
  • □ 老後資金に不安がある
  • □ 子供に実家の処分を負担させたくない

 

濱口からのメッセージ―「何もしないのが、一番のリスク」

私自身も50代。老後のことを考えると、不安もあります。

でも、だからこそ、今のうちに動けることがあると思っています。

不動産業に22年携わる中で、賃貸の厳しさも、持ち家の維持の大変さも、両方見てきました。

だから、皆さんにお伝えしたいのです。

  • 「今の住まいが、老後も自分たちに合っているか?」
  • 「維持していけるのか?」
  • 「それとも、住み替えた方がいいのか?」

正解は人それぞれです。でも、考えることから始めましょう。

お客様から「もっと早く相談すればよかった」と言われるたびに、「50代のうちに一度立ち止まって考えることの大切さ」を痛感します。

まず一歩―あなたの家の価値を知ることから

住み替えるにしても、住み続けるにしても、まずは今の家の資産価値を知ることが大切です。

Room’s Barでは、無料で査定を行っています。

査定したからといって、売る必要はありません。

選択肢を知るための第一歩です。

同世代として、一緒に考えさせてください。

老後の住まいについて、どんな小さなことでも構いません。お気軽にご相談ください。

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老後の住まいについて、お気軽にご相談ください。

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濱口(Room’s Bar八王子営業部長)
不動産業に22年携わり、多くの高齢者の住まい問題を見てきた。自身も50代として老後の住まいについて真剣に考える一人。同世代の皆さんと一緒に、最適な住まい選びを考えていきたい。