【不動産屋が教える】なぜ同じ賃貸物件に問い合わせが集中するのか?
今日はちょっと賃貸中心のお話し
不動産屋をやっているとよくあることなんですが、「なぜか同じ物件にばかり問い合わせが集中する」って現象、実はけっこう頻繁に起こります。
それは繁忙期でも閑散期でも関係なく、単身用の1Kでもファミリー向けの3LDKでも同じです。
今日は、不動産屋目線で「なぜこの現象が起きるのか?」を解説していきます。
■ 1. 条件の“バランス”が絶妙に良い物件だから
一番の理由はこれです。
エリア・賃料・間取り・築年数・設備のバランスが良い物件は、やっぱり目を引きます。
特別に安いわけではなくても、「これでこの賃料ならアリだな」と思わせる物件ってありますよね?
そういう物件には、自然と問い合わせが集まります。
そしてこの傾向、シングルでもファミリーでも関係なし。
さらに言うと、繁忙期(1~3月)でも閑散期(6~8月)でも変わらず起きる現象です。
■ 2. 相場よりちょっと安く見える
物件自体の条件がよくて、なおかつ「なんか安くない?」と感じる賃料設定だと、もう一気に人気物件になります。
実際には相場から外れていなくても、「この設備と広さでこの賃料?」と感じさせたら勝ちです。
こういう物件は、早い段階で争奪戦になります。
■ 3. 写真・間取りがわかりやすく、きれい
物件をネットで探すとき、写真と間取り図の見やすさってめちゃくちゃ大事です。
- 写真が明るくてキレイ
- 間取り図がシンプルで分かりやすい
- 内装の雰囲気が伝わる
このあたりがしっかりしていると、「内見してみたい」と思わせる力が強くなります。
逆に、写真が暗かったり間取り図がゴチャゴチャしてる物件は、見送られやすいんですよね。
■ 4. 複数の業者が同じ物件を出している
実は、1つの物件でも複数の不動産会社が同時に掲載していることが多くあります。
その結果、同じ物件がいろんなサイトに何度も出てくることになります。
これって見る側からすると「なんかこの物件よく見るな、人気なのかな?」って思っちゃいますよね。
露出が増えれば増えるほど、問い合わせが集まりやすくなる構造です。
■ 5. ポータルサイトの仕組みで目に入りやすくなっている
SUUMOやHOME’Sなどのポータルサイトでは、「おすすめ表示」や「閲覧履歴に基づくレコメンド」が表示されます。
一度クリックした物件が何度も出てくることもあり、自然と記憶に残りやすいです。
「またこの物件見たな」という印象が、最終的に行動(=問い合わせ)に結びつくケースも多いですね。
■ 6. 不動産は基本“1点もの”だからこそ、集中する
そして、これは業界として本質的なことなんですが――
不動産は、賃貸でも売買でも“1点もの”です。
似ている物件はあっても、まったく同じ条件の物件は基本的に存在しません。
「似た物件ありますか?」と聞かれることも多いですが、正直に言うと、ほとんどありません。
まれにそれを上回る物件がタイミングよく出てくることもありますが、それはごくごく稀なケース。
現実としては、多くの方が「これは妥協できるな」と感じた物件に決めています。
だからこそ、「この物件いいかも」と思ったときはすぐに動くことが大事なんです。
■ 最後に:問い合わせが集中するのには、理由がある
まとめると、問い合わせが集中する物件には、必ず「選ばれる理由」があります。
- 条件のバランスが良い
- 賃料が絶妙に安く感じる
- 見せ方がうまい
- 多くの人の目に入っている
- そしてなにより、“その物件しかない”一点もの
こういった要素が組み合わさった物件は、タイミングを逃すとすぐに埋まってしまいます。
気になる物件があれば、迷わずまずは確認・内見予約してみてください。
「ちょっと気になるな」と思ったその直感、案外間違ってないことが多いですよ。
📌 お知らせ
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