その部屋、エアコン取り付けできる?中部屋や隠蔽配管にご注意を!
マンションの購入や賃貸を検討されている方の中には、「エアコンはどの部屋でも当然付けられる」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はそうとも限りません。特に中部屋やバルコニーのないお部屋では、エアコンの取り付けに注意が必要です。
今回は、不動産業者の目線から「隠蔽配管の部屋」や「エアコン設置不可の可能性がある部屋」について詳しく解説します。
中部屋・バルコニーなしの部屋とは?
「中部屋」とは、マンションの共用廊下やバルコニーに面していない、いわゆる“内側”にあるお部屋のことです。
こうした部屋では、室外機を設置する場所がない、もしくは設置に特別な配管工事が必要になるケースがあります。
場合によっては、そもそもエアコンの取り付けが不可、もしくは隠蔽配管という特殊な配管方式でしか対応できないこともあります。
隠蔽配管とは?
隠蔽配管とは、エアコンの配管が壁や天井の内部に埋め込まれている工法のことです。
室内がすっきりと見えるメリットがありますが、問題は後からのエアコン設置や交換です。
- 配管の劣化状況が目視できない
- 既存の配管ルートが使えない場合、天井や壁を開けて工事が必要になる
- 専門業者でないと対応できないことが多い
美観重視で採用されることが多い隠蔽配管ですが、エアコン工事のハードルが上がる点は認識しておく必要があります。
家電量販店では取り付け不可のことも
エアコンを購入する際に利用されることの多い家電量販店ですが、隠蔽配管の部屋では取り付けを断られるケースも少なくありません。
理由としては以下のような点が挙げられます:
- 現場調査が必要で、通常の工事フローでは対応できない
- 配管ルートが不明な場合、施工リスクが高い
- 専門工具・知識を持つ職人でないと対応できない
実際には、エアコン本体は買ったけど取り付けてもらえなかったというトラブルも起きています。
費用や工事期間にも要注意
隠蔽配管対応のエアコン工事は、通常よりも手間と技術を要するため、費用が高くなる傾向があります。
また、作業内容によっては複数日にわたる工事が必要になることもあります。
※費用は要見積もりとなる場合が多いため、事前に工事業者とよく相談することが大切です。
購入・契約前に必ず確認すべきポイント
快適な住まいづくりのためには、次のような確認を事前に行いましょう。
- その部屋にエアコンの取り付けが可能か
- 隠蔽配管が使われているか、使える状態か
- 室外機の設置スペースは確保されているか
- 対応可能な業者の紹介や見積もりは取れるか
まとめ:エアコンは「設置できて当たり前」ではありません
間取りや日当たりに目が行きがちですが、設備の確認も住まい選びでは非常に重要です。
特に中部屋やバルコニーのないお部屋を検討する場合、エアコンの取り付け可否は必ず事前に確認しましょう。
ご不安な方は、不動産会社の担当者に「この部屋はエアコンの設置に問題ありませんか?」とぜひ聞いてみてください。
事前の確認で、住んでからの後悔を防ぎましょう!