共有持分の不動産売却時のトラブルを回避するには?

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今年は桜の開花が遅れ、ようやく暖かさが本格的になってきた4月

 

今月のコラムは『共有持分の不動産売却時のトラブルを回避するには?』です。

ご夫婦やご家族、ご兄弟などで一つの不動産を共有で所有している場合、売却時に注意しなければいけないことは何か?

ここをちょっと深堀りしていこうかなと思います

 

ケース1.『そもそも共有持分って?』

土地・建物・マンションなどの一つの不動産に対して複数人で所有するものを『共有名義』といい

その不動産を取得する時に支払った資金の割合などで振り分けた持分を『共有持分』と言います。

例えば御夫婦が3,000万円の一戸建を購入する時に夫が2,000万円、妻が1,000万円を支払った場合

共有持分は夫が2/3、妻が1/3となります。

相続時は基本『法定相続分』が共有割合になりますね。

法律で決められた相続の権利を持つ人がそれぞれ相続する割合の事です。

 

 

ケース2.『共有持分の不動産売却時にどんなトラブルが起こりえるか?』

共有持分ということは、自分以外の人も同じ不動産を所有しています。

単独所有なら自分の意志だけで売却しても、何ら問題は起こりませんが

自分以外の人、と言ってもご夫婦やご家族、ご兄弟など親族が共有していることがほとんどだと思うので

勝手に自分の持分を第三者に売却してしまうと様々なトラブルが起こり得ます。

・新たに取得した第三者から持分の取得や自分の持分を売却するよう迫られたりする

・共有物分割請求訴訟を起こされて共有持分を手放さなくてはならなくなる

・離婚時は不動産は財産分与の対象物になり、共有持分の割合によっては代金支払い・受取の必要性が出てくる

などがよくあるパターンだと思います。

どのケースも人間関係の悪化や心理的負担の増大が避けられないので極力、共有持分の単独売却は避けたほうが賢明です。

 

 

ポイント3.『共有持分不動産売却時のトラブルを回避するためには?』

自分の不動産であって自分だけで自分だけの分を売却するには難しい共有持分の不動産

トラブル回避するためには、とにもかくにも

『共有者全員で話し合い意見を1本化すること』

これに尽きますね。で、話し合いの結果

・自分の共有持分を他の共有持分所有者に売却する

・他の共有持分所有者も一緒に全体持分を売却する

・買取業者に買い取ってもらう

などの選択肢が色々選べます

 

まとめ

自分の不動産なのに自分の意志だけで売却できない(極論できるんですが)共有持分の不動産

売却時トラブル回避のためには共有者全員の意思を統一して売却することが最も大事

スムーズに事を進めるためには、共有者のみならず、不動産屋さんへの相談など

入念な事前相談こそが肝要ですね。

 

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