バルコニーの排水口が詰まると…雨漏りの原因に!?台風後のトラブルと注意点
昨日の台風で、管理しているマンションの一室に雨漏りが発生しました。

実はこれ、「よくあるけれど、見落とされがちな原因」によるものでした。
現場で起きたこと
雨漏りが起きたと連絡が入り、現場を確認。最初は給水管の水漏れも疑いましたが、調査の結果、原因はまったく別のところにありました。
原因は、上の階のバルコニー排水口の詰まり。
泥や落ち葉、ゴミが排水口にたまって水の流れをふさぎ、行き場を失った雨水がバルコニーに溜まってしまっていました。その結果、溢れた水が下の階へと流れ込み、雨漏りのような症状が発生していたのです。

応急処置の対応
現場では、まずマスカー(養生用ビニール)を使って一時的に水の逃げ道を作り、応急処置を実施。
そして排水口のゴミを取り除くと…
水が一気に流れ出して、雨漏りもスッと引いていきました。
原因が比較的シンプルで、被害も最小限に抑えられて本当に良かったと思います。
なぜこんなことが起きたのか?
バルコニーの排水口は、雨が降るたびに泥や落ち葉、砂などが少しずつ溜まっていきます。
そのまま放置していると、ある日突然「排水ができない」状態になり、今回のように雨水があふれてしまうのです。

特に台風やゲリラ豪雨の時期は要注意!
通常の雨ではなんとか持ちこたえていても、急激な大雨で一気に溢れることがあります。
入居者のみなさまへお願い
バルコニーの排水口の清掃は、通常、各入居者さまの管理範囲に含まれています。
- バルコニーに落ち葉やゴミが溜まっていないか?
- 排水口の周りにペットボトルや植木鉢などを置いていないか?
こうした日々のチェックだけで、雨漏りや建物への被害を防ぐことができます。
最低でも年2〜3回、季節の変わり目や台風前などに点検・清掃をお願いいたします。
建物の防水チェックも忘れずに
また、排水口の詰まりと同じくらい怖いのが、バルコニーや屋上の防水層の劣化です。
経年でシーリングや防水シートが傷んでくることも多く、知らないうちに雨水が建物内部に侵入してしまうことも。
マンションやアパートを所有・管理しているオーナーさまには、定期的な防水点検・修繕計画をおすすめします。
まとめ
今回のケースでは、「排水口の詰まり」が雨漏りの直接原因となっていました。
ほんの少しの掃除で防げるはずのトラブルが、大きな被害や修繕費用につながることもあります。
入居者さまも、オーナーさまも、「ちょっとした気づき」や「定期的な点検」で、安心・安全な住まいを守ることができます。
ご自宅のバルコニー、最近チェックしましたか?





