不動産を売るときも買うときも、健康が一番大事だと思う。
こんにちは、Room’s Barの濱口です。
今日は「不動産売買と健康」について、少し個人的なお話を交えて書いてみたいと思います。
私自身が経験した「健康と住宅ローン」の壁
私は今から8年前、悪性リンパ腫を発症しました。
抗がん剤による治療を受けて、現在は寛解から7年。経過観察を経て、ようやく「完治」の診断を受けました。
この間に、住宅ローンの借り換えを検討した時期があったのですが、団体信用生命保険(団信)に通らず、ローン自体が通らないという経験をしました。
どれだけ収入があっても、物件の条件が良くても、「健康状態」だけで住宅ローンがNGになる現実を、身をもって知ったのです。
団信が任意でも、健康リスクは消えない
確かに、フラット35など一部の住宅ローンでは団信加入が任意です。実際に私も「団信なしで借りればいいのでは?」と考えました。
でも、よく考えてみてください。
数千万円というローンを組んで、もし自分に万が一のことがあったとき、その支払いが家族に残る。
他の生命保険でカバーするという方法もありますが、それが本当に十分か?保険料の負担は?保障額は? すべてにおいて慎重な判断が必要です。
「家族に家を残したい」という想いが、「家族に返済のプレッシャーを残してしまう」ことにもなりかねません。
不動産売買には、健康の余力が必要です
売却のとき
- 荷物整理や掃除、内見対応など、体力的な負担が大きい
- 高齢の方や療養中の方が無理をして体調を崩すケースも
- スケジュールに追われることで精神的ストレスが増す
購入のとき
- 物件探しや契約手続き、引っ越しまで長期間に渡る
- ローン審査に「健康状態」が影響し、思うように進められないことも
- 将来的な収入や治療費の見通しが不安定だと、住宅購入そのものがリスクになる
私はこう考えています
不動産の売買は、「物件を売る・買う」ことがゴールではありません。
その後も健康で、安心して暮らし続けられることが、本当に大切なことだと思います。
だから私は、お客様が健康面や体力面で不安があるときは、無理に勧めたり、急がせたりしないようにしています。
必要であれば、スケジュールを緩やかに組み直したり、ご家族との連携を強化したり、整理業者や外部サービスの提案も行います。
住宅ローンについても、「借りられる額」ではなく「健康的に返せる額」でのご提案をしています。
健康を大事にするからこそ、相談してほしい
もしあなたやご家族が、病歴や治療歴をお持ちで、「家を買っても大丈夫だろうか」「売却を進められるだろうか」と不安を感じているなら――
ぜひ一度、私にご相談ください。
同じ経験をした者として、あなたに寄り添いながら、一番いい道を一緒に考えます。
不動産は「人生の節目」であり、だからこそ「健康」がすべての土台です。
物件よりも、まずはあなた自身が無理をしないことを大切にしてください。