和室ってそんなにダメ?不動産屋の正直レビュー

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実は和室、アリなんです。不動産屋が教える和室の魅力と注意点

 

おはようございます、売買担当の濱口です。

不動産業をしていると、内見時や問い合わせの段階でよく聞く言葉があります。

「和室はちょっと……」

確かに、最近はフローリングの洋室が主流。畳の部屋を見ると、「古いなあ」とか「使いにくそう…」と感じてしまう方も少なくありません。でも、和室=マイナスではありません。むしろ、和室にこそ“今”だからこそ活きる良さがあるんです。

今回は、不動産の現場にいるからこそ伝えたい、和室の魅力と選ぶ際の注意点をまとめてみました。これを読んだら、和室への印象が少し変わるかもしれません。


和室のここがすごい!意外と知られていない魅力

◆ 調湿効果で一年中快適に過ごせる

畳は天然素材の「い草」でできていて、湿度を吸ったり吐いたりしてくれる優れもの。夏はジメジメ感を抑えてくれて、冬は空気が乾きすぎるのを防いでくれます。結露対策としても一役買ってくれます。

実際、「寝室に和室があると寝苦しさが少ない」という声もあります。

◆ 多目的に使えるフレキシブルな空間

  • 寝室
  • 子どものプレイルーム
  • 来客用の部屋
  • ワークスペース

などなど、畳敷きの部屋は使い方次第で何役にも変身します。

布団を畳めば広々とした空間に早変わり。生活スタイルに合わせて自由度が高いのも魅力です。

◆ 癒しと落ち着きのある空間

和室に入った瞬間、ふっと感じるあの“香り”。い草の香りにはリラックス効果があるといわれており、心を落ち着けてくれる空間を自然と作り出してくれます。

さらに、木や土壁など自然素材との相性もよく、五感が休まるような居心地の良さがあります。

◆ 価格的にも“狙い目”のことが多い

意外な話ですが、和室があるという理由で価格や家賃が少し下がっている物件も少なくありません。
「和室がある=売れにくい=価格調整されやすい」という傾向があるため、コストパフォーマンス重視の方には狙い目になるケースもあります。


和室の注意点。これを知っていれば安心!

◆ メンテナンスに少し手間がかかる

畳は表替えが必要です。目安としては5年に1回程度。ただ、最近は安価な畳表や樹脂畳など、耐久性や手入れのしやすさを考慮したものも増えてきています。

障子や襖は破れやすいという印象がありますが、今は破れにくい素材のものや、リメイク可能な商品も多数あります。

◆ 家具の置き方には工夫が必要

重たい家具をそのまま畳に置くと、跡がついたり沈んでしまうこともあります。対策としては、下に板やラグを敷くなどの工夫を。

また、和室にベッドを置くことも可能ですが、湿気がこもりやすいので、スノコを敷くなどの通気対策が必要です。

◆ 断熱・防音は物件次第

築年数が古い和室では、断熱性や防音性が弱いケースも。特に窓まわりは注意が必要です。ただし、内窓や断熱カーテンなどで十分に改善できますので、そこまで大きなネックではありません。


和室をもっと楽しむ!こんな使い方もアリ

  • 和モダンな家具でシンプル&おしゃれに
  • テレワーク部屋にして気持ちもオンオフ切り替え
  • ヨガや瞑想スペースに
  • 子どもの昼寝スペースにぴったり(転んでも安心)

和室=古いではなく、和室=“余白”がある空間。自由度が高い分、自分のライフスタイルに合わせた楽しみ方ができます。


まとめ|敬遠されがちだけど…和室って実はいい部屋なんです

「和室があるからこの物件はナシ」なんて、ちょっともったいないかもしれません。

確かに多少のメンテナンスや工夫は必要ですが、それ以上に和室には“住む楽しみ”が詰まっています。

これから物件を探す方、和室をどう使おうか迷っている方は、ぜひもう一度見直してみてください。

あなたの暮らしに、和室という“くつろぎの選択肢”を。