角部屋は本当に得?不動産屋が教える「人気の理由」と意外な落とし穴
おはようございます、八王子の街の不動産屋 Room’s Bar の濱口です。
「角部屋がいいです!」というお客様、実はとても多いです。
確かに角部屋には魅力的な点がたくさんあります。しかし、実際には“良いことばかり”というわけではありません。不動産業界の現場に立つ私たちだからこそ知っている、角部屋のメリットとデメリットを、今回は正直にお伝えします。
これから物件選びをする方にとって、後悔しない判断材料になるはずです。
■ 角部屋のメリット
1. 採光・通風が良い
角部屋は2方向に窓があるため、日当たりや風通しが非常に良くなる傾向があります。特に南東・南西の角部屋は、朝から夕方まで自然光が入りやすく、日中は照明を使わずに過ごせることも。洗濯物もよく乾くと好評です。
2. 騒音リスクが少ない
片側しか他の住戸と接していないため、隣室の生活音の影響を受けにくく、音のトラブルも少なめです。特に静かな環境を重視される方にとっては、大きなメリットとなります。
3. プライバシー性が高い
角部屋は廊下の突き当たりに配置されることが多く、人の通行が少ないのが特徴。玄関前を人が頻繁に通らないため、プライバシーを重視したい方には嬉しいポイントです。
4. 資産価値が比較的高い
将来的に売却や賃貸を検討する際、角部屋は人気が高く、選ばれやすい傾向があります。そのため資産価値が安定しやすく、売却時の評価も良いケースが多いです。
■ 角部屋のデメリット
1. 外気の影響を受けやすい
角部屋は2面が外に面しているため、冬は冷えやすく、夏は熱気がこもりやすい傾向があります。中部屋と比べると断熱性に劣ることがあり、エアコンや暖房の使用量が増える可能性も。
2. 価格が割高な場合が多い
角部屋は「人気=需要が高い」ため、販売価格や賃料が他の部屋より割高に設定されることがあります。同じ間取りでも価格差があることも多く、コストパフォーマンスの面で冷静な比較が必要です。
3. 強風や騒音、劣化への注意
特に高層階の角部屋は風当たりが強く、窓やサッシに影響が出ることも。また、外部の騒音(道路や線路など)も入りやすいケースがあり、立地によっては注意が必要です。
4. 家具の配置が難しい場合も
窓が多いため、壁面が少なくなることがあります。テレビ、収納棚、大型家具などの配置に困るケースもあるため、内見時にしっかりチェックしておきましょう。
■ Room’s Bar 濱口からのアドバイス
「角部屋がいい」と決めつけるのではなく、ご自身のライフスタイルや住環境の希望、予算とのバランスで判断することがとても大切です。
実際、「中部屋の方が光熱費が安くて快適だった」というお客様の声もあります。角部屋は確かに資産性や快適さで魅力がありますが、「本当に自分たちに合うかどうか?」という視点で検討しましょう。
角部屋の魅力だけに注目せず、「住んだ後の快適さ」も含めてトータルで考えることが、納得のいく住まい選びにつながります。
■ まとめ
角部屋には、採光・通風・プライバシー性といった魅力があり、人気があるのは確かです。ただし、その分割高だったり、外気の影響を受けやすかったりする面もあります。
マンション選びは一生の買い物になることも多いため、角部屋かどうかに限らず、実際の環境や使い勝手をしっかり見極めることが大切です。
気になる物件があれば、ぜひご内見時にお確かめください。現地での印象や、実際の光の入り方、周囲の音などが、最終的な決め手になることもあります。
■ お知らせ
Room’s Barでは、八王子エリアを中心に角部屋物件情報のご紹介も行っております。
「角部屋が気になる!」という方は、お気軽にご相談ください。