先日、千葉ロッテマリーンズから発表されたニュースに、涙が止まらなかった。
髙部瑛斗選手の背番号が、38から0に変わる。
たった一つの数字の変更。でも、この「0」という背番号には、計り知れない重みがある。
背番号0が持つ特別な意味
背番号0
それは長年、千葉ロッテマリーンズを代表する選手・荻野貴司選手が背負い続けてきた番号だ。
俊足、巧打、そして何より誰よりもチームを愛し、ファンを愛した荻野選手。マリーンズの顔として、どれだけ多くのファンを魅了し、勇気づけてきたことだろう。その背中を追いかけ、声援を送り続けた日々が、昨日のことのように思い出される。
今年、荻野選手は残念ながら退団となった。
あの背番号0が空席になったとき、マリーンズファンの誰もが思った。
「次に誰がこの番号を背負うのだろう」「いや、誰にも背負えないのではないか」と。
それほどまでに、荻野貴司選手という選手の存在は大きく、背番号0には特別な意味があった。
髙部瑛斗選手の決断 ―荻野選手への相談と継承の覚悟―
しかし先日、突然にその答えが示された。
髙部瑛斗選手が、背番号0を継ぐ。
ただ単に球団が決めたわけではない。髙部選手自身が、荻野選手を尊敬し、直接荻野選手に相談し、そして球団に直訴したのだという。
この事実を知ったとき、胸が熱くなった。
レジェンドの背番号を引き継ぐ重圧を理解しながらも、「自分が継ぎたい」と自ら手を挙げる。その覚悟、その想い。
荻野選手の想いを継承していこうとする髙部選手の決意に、マリーンズファンとして、本当に感涙ものだ。
あの日からの絆 ―ドラフト特番で流した涙―
実は私には、髙部選手にまつわる忘れられない思い出がある。
それは2019年のドラフト特番にさかのぼる。
テレビの前で、髙部瑛斗選手という青年がマリーンズに指名される瞬間を見ていた。彼の表情、ご家族の喜び、その全てに心を打たれた。画面越しに伝わってくる彼の人柄、野球への真っ直ぐな想い。気づいたら、涙を流していた。
その感動を、私はブログに綴った。
ドラフト特番を観て涙したブログ
ただ一人のファンが、感動を書き記しただけ。まさか本人やご家族の目に触れるなんて、夢にも思っていなかった。
忘れられない日 ―仮契約の帽子とサイン色紙―
ところが、その後、信じられないことが起きた。
髙部選手とご家族が、私のブログを読んでくださっていたのだ。
そして仮契約のとき。髙部選手が実際にかぶった帽子にサインを書いてくれた。さらに、額入りのサイン色紙まで用意してくださり、お父さんとお母さんが、わざわざ弊社まで持ってきてくださったのだ。
その日のことは、一生忘れられない。
ご両親の温かさ、謙虚さ、そして息子さんへの深い愛情。お話をする中で、「髙部瑛斗選手は、こういうご家族に育てられたからこそ、こんなに素晴らしい人間なのだ」と心から理解できた。
プロ野球選手として、こんなに一人のファンに寄り添ってくれる人がいるだろうか。ただ野球が上手いだけではない。人として、本当に心優しい青年なのだ。

優しさと熱さを持つ男 ―髙部瑛斗選手という人間―
髙部選手は、本当に心優しい。
ファンの声に耳を傾け、一つ一つの出会いを大切にしてくれる。謙虚で、誠実で、温かい。
でも同時に、熱い気持ちを持ち続けている。
野球への情熱、チームへの想い、そして今回の背番号0への挑戦。その内に秘めた炎は、誰よりも強く燃えている。
優しさと熱さ。
この二つを兼ね備えた髙部瑛斗選手を、私はこれからもずっと応援していく。
背番号0を背負う未来へ
2026年、髙部瑛斗選手は背番号0を背負ってグラウンドに立つ。
荻野貴司選手の想いを胸に。
ファンの期待を背中に。
そして自分自身の夢を追いかけて。
その背中を見るとき、私たちはきっとまた涙するだろう。
荻野選手が作り上げてきた背番号0の歴史に、新たな1ページが加わる。髙部選手だからこそ書ける、新しい物語が始まる。
千葉ロッテマリーンズのファンとして、これほど誇らしいことはない。
髙部瑛斗選手、背番号0
私もマリーンズファンもみんな、あなたのことをずっと応援しています。
荻野選手から受け継いだ想いとともに、あなたらしく、全力で駆け抜けてください。
マリーンズファンの誰もが、あなたの背中を見守っています。
髙部瑛斗選手、そしてご家族の皆様へ。
いつも温かい心をありがとうございます。
これからも、ずっとずっと応援しています。
頑張れ、髙部選手!
頑張れ、マリーンズ!




