決済日にトラブル発生!?売主・買主が事前に確認すべきこと
おはようございます、Room’s Barの濱口です。
不動産売買の最終ステップである「決済・引渡し」。 契約も済んで、あとはお金のやり取りと鍵の受け渡しをするだけ…そう思っていませんか?
実はこの“決済当日”こそ、一つのミスが大きなトラブルにつながる非常にデリケートな場面です。 今回は、売主・買主の両方に向けて「決済で失敗しないための事前チェックポイント」をご紹介します。
よくある決済トラブル例
🔹売主側のケース
- 登記識別情報(権利証)を紛失、または当日忘れる
- 印鑑証明書の有効期限が切れていた
- 実印を忘れてしまい、その場で押印できない
- 抵当権抹消に必要な書類が揃っていなかった
- 引越しが終わっておらず、物件を引き渡せない
🔹買主側のケース
- 住宅ローンの実行が間に合わない
- 自己資金の入金が済んでいない(または手数料不足)
- 印鑑や本人確認書類を忘れる
- 金融機関とのやりとりで伝達ミスがあった
決済が延期になると…何が起こる?
決済当日にトラブルが起きて引渡しができないと、以下のような深刻な影響が出ます。
- 売主:次の住まいの購入や引越しスケジュールに影響
- 買主:引越しや入居ができず、仮住まい・荷物の一時保管など余計なコストが発生
- 仲介業者・司法書士:関係者全体のスケジュール再調整
- 信頼関係にヒビが入り、契約不履行としてトラブルになるケースも
トラブルを防ぐためにやるべき準備
🔸売主のチェックポイント
- 登記識別情報(権利証)の保管場所を確認
- 印鑑証明書の有効期限(発行から3か月以内)を確認
- 実印を当日忘れず持参
- 引越しは決済日前日までに完了させる
- 抵当権がある場合は、金融機関との事前調整・書類準備を
🔸買主のチェックポイント
- 自己資金の準備と振込期限の確認(前日までに完了推奨)
- 住宅ローン実行日の確定と銀行との連絡を密に
- 印鑑・本人確認書類(免許証、マイナンバーなど)を当日持参
- 登記に必要な書類(住民票など)も早めに用意
- 当日は時間に余裕を持って行動する
安心して「鍵の受け渡し」をするために
決済は、「物件の売買が完了する」大切な瞬間です。
売主・買主双方がしっかりと準備を整えて臨むことで、 スムーズで気持ちのいい取引になります。
私たち仲介業者も、決済前には入念に書類チェック・資金確認を行っていますが、 最終的には「当日、何を持っていくか」「誰が何をするか」をお客様自身にも意識していただくことが大切です。
「最後まで気を抜かない」ことが、成功する不動産取引のカギです。